下肢静脈瘤について

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下肢静脈瘤について

院長あいさつ

1995年に鹿児島大学医学部を卒業後同第二外科医局へ入局し、長く心臓血管外科領域の診療を続けて参りました。
出身は鹿児島ですが臨床経験のほとんどを宮崎県立宮崎病院で積んだ(計13年)こともあり、2021年に医局を退局した後は2022年7月からいきめ大腸肛門外科に就職し血圧管理、心臓手術後患者様の管理、下肢静脈瘤等の診療を始めました。
はるやま医院には週一回外来診察に訪れていましたが、2023年3月1日よりご縁があり常勤となりました。
一般診療および下肢静脈瘤手術を中心に、今後とも地域医療に貢献できるよう研鑽を積む所存です。

副院長経歴

  • 鹿児島県立鶴丸高校卒業

  • 鹿児島大学医学部卒業

  • 鹿児島大学医学部第二外科入局

  • 主な勤務先
    鹿児島大学医学部附属病院 第二外科
    国立病院南九州循環器病センター(現 鹿児島医療センター)心臓血管外科
    宮崎県立宮崎病院 心臓血管外科
    いきめ大腸肛門外科内科


下肢静脈瘤について

下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)とは?

下肢静脈瘤

読んで字のごとく、足の静脈が膨れて瘤(こぶ)になった状態です。足の血液は重力に逆らって心臓まで戻らなければなりません。その役目を果たす静脈には、筋肉の収縮で押し上げるポンプ作用(深部静脈)や血液が逆流をしないように弁があります。下肢静脈瘤のほとんどは、この弁がきちんと閉まらなくなり、足の静脈に血液がたまることで、膨らんでしまいます。弁が壊れる原因には、遺伝、妊娠、出産、長時間の立ち仕事などがあります。

下肢静脈瘤

主な症状は昼から夕方にかけて起こる、ふくらはぎのだるさや痛み、足の浮腫(むくみ)です。寝ているときに足がつることもあります。血液はうっ滞すると血栓を作りやすくなります。血栓をそのまま放置しておくと、湿疹や色素沈着などの皮膚炎を起こしたり、重症になると潰瘍ができることがあります。
(よく足の血栓が心臓にとんで…という話を聞かれると思います。それは深いころにある深部静脈で起こる可能性はありますが、浅い表在静脈の血栓ではほぼ心配はありません。)

診断と治療について

基本的に下肢静脈瘤は良性疾患ですので、症状がなく見た目が気にならなければ、治療の必要はありません。しかし、放置しておいて自然に改善することもありません。
診断は、下肢静脈超音波検査で静脈瘤の原因を調べます。深部静脈血栓症でも静脈瘤ができますが、これは心臓に戻る血液が増えるために膨れるからで、手術の適応にはなりません。表在静脈の弁機能が悪くなって、血液の逆流が一定の条件を超える場合には手術の適応となります。とはいえ適応があるから必ずしも手術をしないといけないわけではありません。その場合は、弾性ストッキングによる圧迫療法をまずはお勧めします。
手術を希望される場合は、現在主流の血管内焼灼術、血管内塞栓術、小切開抜去法をそれぞれの状態に合わせて選択していきます。基本的に日帰りで手術は可能ですが、希望があれば入院加療も可能です。

手術の実際

下肢静脈瘤
ストリッピング手術

静脈のなかにワイヤーを通して、ワイヤー毎引き抜く方法です。ワイヤーを入れるには皮膚を切開しなければなりません。また引き抜く際に細い枝を切って出血したり、周りにある神経を傷つけてしまい、痺れ感が残ったりします。

血管内焼灼術(高周波)

静脈の中に細い管を差し込んで、内側から120度の熱で焼灼します。血管は収縮して塞がります。カテーテルを入れるには、2mm強のシースというのを局所麻酔して挿入します。また焼灼の際には、皮膚や筋肉に近いと熱で痛みを感じるため、薄めた麻酔薬をおよそ500mlくらい数カ所局所麻酔後に刺して注射します。手術の後2日くらいは足に包帯を巻いてもらい、その後2週間目までは弾性ストッキング着用をお願いしています

血管内塞栓術

血管を収縮して閉塞させる代わりに、接着剤(シアノアクリレート)を注入して塞ぎます。カテーテルを入れるのは一緒ですが、局所麻酔は基本的に一カ所ですみます。接着剤に対するアレルギーがある場合、またアレルギー体質の方は適さないため他の手技を選択します。血管内焼灼術と比べると侵襲は少なく、また術後の制約が少ない利点があります。

下肢静脈瘤
小切開抜去術

浅い部分の静脈に焼灼術や塞栓術を行うと、下腿しこりが残る場合があります。このような部分の血管は局所麻酔をして2mmくらいの小さな切開で静脈を抜去します。

静脈瘤は一人一人血管の走行具合が違います。診察をして一番適していると考える治療法を提示しますが、後は患者さんと相談しながら方法を選択していきます。

下肢静脈瘤